車の傷・へこみ修理費用の相場|小傷から板金塗装まで費用目安を解説【2026年版】

「ドアに小さな傷がついた」「気づいたらへこみができていた」という経験は、多くのドライバーがあるのではないでしょうか。「大きな傷ではないから放置でいいか」と思いつつも、「実際いくらかかるのだろう」と気になってしまうのも当然です。

この記事では、車の傷・へこみの種類別・大きさ別・部位別の修理費用相場、修理方法の違い(磨き・PDR・板金塗装)、業者ごとの費用差、費用を抑えるコツ、保険の活用判断まで、元整備士の知見をもとに詳しく解説します。

目次

傷・へこみの種類と修理方法の違い

傷やへこみの種類によって、適切な修理方法が異なります。修理方法によって費用も大きく変わるため、まず損傷の種類を把握することが重要です。

傷・へこみの種類状態の目安適切な修理方法
表面の細かいすり傷爪でなぞっても引っかからない浅い傷コンパウンド磨き・タッチアップ
塗装が剥がれた傷下地(プライマー・鉄地)が見えているタッチアップ・再塗装
ドアパンチなどの小さなへこみ塗装に傷がなく丸みのあるへこみPDR(デントリペア)
中〜大きいへこみへこみが深く・広い板金塗装
亀裂・割れ(バンパー等)素材に割れが入っている補修または交換
線傷(キーひっかき傷)長く深い傷が1本〜複数板金塗装(1パネル全面塗装)

修理方法別・費用相場【2026年版】

①コンパウンド磨き(すり傷・細かい傷)

塗装表面だけの浅いすり傷は、コンパウンド(研磨剤)で磨くことで目立たなくなります。DIYでも可能ですが、業者に依頼した場合は以下が目安です。

対応内容ディーラー板金屋カー用品店
部分磨き(小傷1箇所)5,000〜15,000円3,000〜10,000円3,000〜8,000円
1パネル全面磨き10,000〜25,000円8,000〜18,000円8,000〜15,000円

②タッチアップ(塗装剥がれ・小さな深傷)

下地が見えるほど深い小傷は、タッチアップペンやスプレーで補色します。完全に元通りにはなりませんが、サビの進行を防ぐ効果があります。自分で行うと数百〜1,000円程度、業者依頼では5,000〜15,000円程度です。

③PDR・デントリペア(塗装に傷がない小〜中のへこみ)

PDR(Paintless Dent Repair)は、塗装を剥がさずに専用ツールでへこみを裏から押し出す修理方法です。塗装が無事で、へこみの形が丸みを帯びている場合に適用できます。

へこみの大きさPDR費用目安
小(500円玉程度以内)8,000〜18,000円
中(手のひら程度)15,000〜35,000円
大(複数箇所・広範囲)30,000〜80,000円

PDRは板金塗装より安く、仕上がりも塗装痕が残らないのがメリットです。ただし塗装に傷がある・へこみが鋭い・パネル端部に近い場合は適用できず、板金塗装が必要になります。

④板金塗装(中〜大のへこみ・傷・線傷)

PDRで対応できないへこみや、深い傷・線傷は板金塗装で修理します。パネルを叩き出して成形し、塗装を行う工程です。費用は「損傷の大きさ」「パネル数」「塗装色の難しさ」によって大きく変わります。

修理内容ディーラー相場板金屋相場
小さなへこみ(1パネル内)30,000〜60,000円20,000〜40,000円
中程度のへこみ(1パネル全面)50,000〜90,000円30,000〜60,000円
大きなへこみ・複数パネル80,000〜180,000円55,000〜130,000円
線傷(キーひっかき傷・1パネル)40,000〜90,000円25,000〜60,000円

部位別・修理費用の目安

損傷部位費用の目安(板金屋)費用の目安(ディーラー)
フロントバンパー(傷・塗装)8,000〜45,000円15,000〜80,000円
リアバンパー(傷・塗装)8,000〜40,000円15,000〜70,000円
ドア(傷・へこみ・塗装)25,000〜80,000円40,000〜130,000円
フェンダー(傷・へこみ・塗装)20,000〜70,000円35,000〜120,000円
ボンネット(傷・へこみ)30,000〜80,000円50,000〜140,000円
ルーフ(傷・へこみ)30,000〜90,000円50,000〜150,000円

DIY修理はどこまで可能か

DIYで対応できる範囲と、専門業者に依頼すべき範囲を整理しておきましょう。

DIYで対応可能業者依頼を推奨
コンパウンドで磨ける浅い傷(目立たなくする程度)下地が見えるほど深い傷の再塗装
タッチアップペンでのサビ防止補色パネル全面の均一な塗装仕上げ
吸盤型デントツールでの軽微なへこみ引き出し塗装を傷めずに行うPDR
バンパーの細かいすり傷を目立たなくする深いへこみ・骨格変形の板金修正

DIYで仕上げた場合、色むら・磨き傷・塗装の厚みムラが生じることが多く、後から業者に直してもらうと「DIY前より費用が高くなる」ことがあります。仕上がりにこだわるなら、最初から業者に依頼することをおすすめします。

修理費用を抑えるコツ

  • PDR対応の業者に相談する:塗装が無事なへこみはPDRの方が安く仕上がりも良い
  • 板金専門工場に直接依頼する:ディーラー経由より安くなることが多い。詳しくはディーラーvs板金屋の比較記事参照
  • OEM部品・中古部品を選択肢に入れる:年式が古い車では費用を大幅に抑えられる
  • 2〜3社で相見積もりを取る:同じ損傷でも業者により大きく異なる
  • 修理しない選択も検討する:機能・安全に問題がない軽微な傷は、車の価値と修理費用のバランスを考えて判断

保険を使うべきかの判断

傷・へこみ修理の費用が数万円以内であれば、保険を使うより自費修理のほうが長期的に安くなるケースが大半です。車両保険を使うと3等級ダウンし、翌年以降3年間の保険料増加が5〜15万円程度になることがあります。

保険を使うか自費にするかの判断方法について詳しくは、車両保険を使うべきか判断する方法の記事をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 小さなへこみ(ドアパンチ)はいくらで直りますか?

A. 塗装に傷がない場合はPDRで8,000〜25,000円程度が目安です。塗装が傷ついている場合は板金塗装が必要で、25,000〜50,000円前後になります。

Q2. キーひっかき傷の修理費用はいくらですか?

A. 傷の長さ・深さ・パネル数によりますが、1パネルに深く入った線傷は板金塗装(全面塗装)が必要で、板金屋で25,000〜60,000円、ディーラーで40,000〜90,000円程度が目安です。

Q3. 塗装が剥げた傷を放置するとどうなりますか?

A. 下地(鉄)が露出した状態で放置すると、雨水・塩分などでサビが進行します。小さな傷でもサビが広がると修理費用が大幅に増加することがあるため、タッチアップペンなどで応急処置することをおすすめします。

Q4. コンパウンドで磨いた後に色が変わってしまいました。どうすればいいですか?

A. コンパウンドを強く当てすぎると塗装が薄くなり、色ムラ・テカリが出ることがあります。この場合は部分的な再塗装が必要です。板金塗装専門店に相談してください。

Q5. 修理費用の見積もりが高いかどうかをすぐに確認したいのですが。

A. 車AI診断では、見積書の写真やPDFをアップロードするだけで部品代・工賃・塗装費用の相場と比較できます。相見積もりを取る前の参考情報としてお役立てください。

修理見積もりが高いか不安な方へ

ディーラーや修理工場から提示された見積もりが「高いのか、適正なのか」不安な場合は、AI診断をご利用ください。見積書の写真やPDFをアップロードするだけで、部品代・工賃・塗装費用の相場と比較し、修理費用の妥当性をわかりやすく診断します。

※診断結果は参考情報です。見積書の写真・PDFどちらでも対応。個人情報は隠してアップロード可能です。

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